熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

夜行バスの旅

滝本さんの東北ミニツアーは今回で三回目になるが、この三回とも私は帰りに夜行バスを利用した。
一回目はさくら観光バスのミルキーウェイ、前回と今回は、WILLER。どちらも座席スペース(前後方向)に余裕があるバスである。一般的に11列くらいのところ、10列以下に設計されている。足が伸ばせるのは、体がラクでよろしい。

ライブ通いを復活させて、一番最初に乗ったのは、奈良→新宿間の夜行バスだった。
それが三列シートだったのに、前後が狭く、非常に不快だった。前の席の男性が、何も言わず、遠慮せずに180度になる勢いでシートを倒していたからだった。こちらもそうすればよかったのだけど、さすがに後ろに申し訳ない。出来なかった。私が乗った奈良は始発ではなかったため、すでに前の席の人物は熟睡していた。だから私はそのまま座るしかなかった。その時は、「もう二度と夜行バスなんか乗らない!」と思ったものだった。

しかし遠征を趣味にしている以上、やはり高速バス利用が避けられない時もある。(予算の都合上)
京都に行くのに夜行バスを使わざるを得ない状況があった。金額や時間を考えて選んだのは、さくら観光バスのミルキーウェイ
これが、“ゆったりシート”だった。
ゆったりとはいえど、四列シート。ギュウギュウなんだろうなーいやだなーなどと思っていたのだけど、当日行ってみたらば、四列シートは問題ではなかった。
前の客が「倒していいですか?」と訊いてきたから、嫌な予感がしつつOKしたのに、前席のシートと私の顔の間にはかなりの余裕があった。前回は席を立つのにも苦労したのに、この時は大丈夫。
“ゆったり”に偽り無し。
しかも車内は空調・湿気がきちんと管理されている。また通路側だったものだから、サービスエリアに着くと、隣の人を起こすことなくテキトーに外に行ける。
快適だった。

それ以来、移動の全部ではないけれど、かなり高速バスを活用させてもらっている。元来どこでも眠れる性質の私には、向いていたのだと思う。

そんな高速バス旅の楽しみの一つは、各サービスエリア・パーキングエリア。
私は必ず起きて、降りている。
夜はほとんどの店は閉まっているものの、最近ではコンビニエンスストアが開いていたりする。また、自動販売機であったかい飲み物を買って、バスのそばで一息つく。(置いて行かれると困るから)

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今回の仙台からのバスは、国見、那須高原、羽生に停まった。

画像は那須高原だけど、羽生でふと思いついて、自動販売機でコーンポタージュを買って飲んだ。カップにいれてくれるやつ。ご丁寧に蓋までついていた。
寒い夜空の下、空腹にあったかいスープ。おいし。
たのしい旅が終わりに近づく寂しさを、慰めてもらっているような気分になった。

次はどこへ行くのに乗ろうかな。
どこから帰るのに乗ろうかな。

一度、広島か岡山へ行くのに、乗ってみたいと思っている。
さすがに疲れるかな。