熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

バタークリームとの再会

バタークリームのケーキ、食べたい。

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唐突にそう思ったのは、今朝。

私の世代の子ども時代……昭和50年代半ばくらいまで、ケーキのほとんどは生クリームではなくて、バタークリームだったと記憶している。
それが妙にもったりしていて、途中で飽きてしまう代物だった。
また親が子どもたちを喜ばそうとホールケーキなんて買ってくるものだから、喜んで食べなければならない。気持ちはうれしいが、キツかった。
実は20代半ばで行った短期留学先の中国ハルビンでも食べた。あえて感想は言うまい。現地で世話になった老師のお孫さんのバースデーパーティーだったが、主賓も微妙な顔をしていたっけ。真夏だったし。
その後、生クリームの時代へと移り変わる。

けれど大人になってから読んだ漫画「西洋骨董洋菓子店」(よしながふみ著)の作中で、バタークリームに言及していたのを見て興味がわいた。
何しろこの作中のケーキはどれも美しく、美味しそうなのだ。架空の人物とはいえ、このパティシエが作るバタークリームなら、さぞ美味しいだろうと思う。

しかし果たしてバタークリームのケーキは、どこに行けば買えるのか?

すでにインターネット環境があったものの、その時は調べる気にはならず、そのまま放置していた。

それを思い出したのは、今朝の通勤時。
何の脈絡もなく、思い出した。

そしたら食べたくて食べたくて仕方なくなり、その旨を呟いたツイッター廃人。すると相互さんたちから、同意がチラホラ。
当時はあんなに美味しくなかったのに、それでも食べてみたいと思うのは私だけでななかった。
食べてみて「やっぱり美味しくなかった!」と納得したいのか、「まあ!これがバタークリーム?!」と感嘆の声を漏らしたいのか。

そして仕事している最中に、バタークリームケーキの美味しいお店情報が集まっていた。皆さま、ありがとうございました。
ご紹介いただいた明石と札幌のお店はさすがにすぐに行くわけにはいかないが、「銀座ウエスト」で扱っていることを教えていただいた。

ほう、銀座か。乗換駅だよ。

観光客で賑やかな街だから、仕事帰りには滅多に外に出たりはしないけども。ここはひとつ、頑張ってみてもよかろう。
というわけで、仕事の後に道草食べてみた。

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デパートでは焼き菓子を売っているのをよく見かけるし、時々お土産でいただいたりもする。しかし生ケーキを扱っている店舗は少ないらしい。
ここは本店。喫茶もあるけれど、今日は道路に面した小売の窓口に。

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あったあった。

こちらを2個購入。ここから自宅まで1時間以上かかるが、冬場だし、生クリームではないから大丈夫だろう。

先程帰宅して、早速いただいた。

え、美味しい!

子どもの頃に食べたあのバタークリームの雰囲気を持ちながらも、美味しい。これは不思議だった。懐かしくて美味しい。
当時は原材料が美味しくなかったんではなかろうか。さすがに大量には食べられないけれど、そんなに大きくないケーキだからちょうどよかった。
満足。
こうなったら他の店のバタークリームも、ぜひに試してみたい。


それにしても。
食い意地の張った自分の行動力に、ちょっと引いた。

でも食べたくなったら給料日前でも、特別なことは何も無いフツーの日でも、ケーキを食べる。それがワタクシなのだから仕方ないのだ。


銀座ウエスト:https://www.ginza-west.co.jp/