7月。
母が手術を決めた。
月末から入院し、退院までおよそ5週間の予定。私は仕事帰りに立ち寄って話し相手になったり、洗濯物を持ち帰ったりの日々。
今年はまった2本目のテレビドラマ、「凪のお暇」がスタート。以前からネット宣伝で気になっていた漫画で、さらに音楽がパスカルズとなれば、観るしかない。サントラ盤は買ったし、ライブで曲が流れると泣けてくるまでになった。原作はまだ続いているけれど、ドラマも素晴らしい作品だった。
行ったライブは、4本。中でも、練馬区としまえん近くにある“けやきの森の季楽堂”での「トウヤマタケオ×ロケット・マツ×サイトウテツヤ」。この三人の鍵盤弾きのライブは、演奏･ロケーションともに素晴らしかった。
8月。
上旬に母の手術。８時間かかった手術は無事に成功。その日の夜は話すことも出来なかったのに、翌日には歩くリハビリをしていたというのは驚きだった。
実は私もがんに罹患したことがあるのだけど、そういえば手術翌日に歩いてトイレに行っていたっけ。
予定が早まって、月後半には母退院。お腹からドレーンを数本出したままの退院。医療って緻密な反面、大雑把な部分もあって、そして人間はそれに耐えうる生き物なんだと感心した。
特に夏休みは取らなかったものの、知人の野外ライブを観に東逗子へ出かけた。初めての街。時間まではひとりで鎌倉を散策。帰りは池袋まで湘南新宿ラインの特急に乗って、ちょっとした旅気分を味わった。
参加することになったzineへの原稿案を練っていて、当初ショートショートを書くつもりが、何故か1ページ漫画になる。これが四半世紀ぶりに描いた漫画となった。締め切り前に提出完了。
この月に行ったライブは、4本（上記のライブを除く）。
9月。
月末に久しぶりの遠征。梅田ムジカジャポニカでの滝本晃司さんのソロライブと、その翌日の「服部緑地RAINBOWHILL2019」。
いつも高速バスを使ったり、ゲストハウスに泊ったりするのだけど、今回は翌日の仕事を休めなかったために、往復新幹線＋ホテル泊のパックを利用。まあまあ安く済んで、満足だった。
自分の子どもほどの年齢の若いコたちと一緒に、同じ推しを見て胸をときめかせる。これって幸せなことだよなと常々思っている。3たまを見て「私たちの好きなバンドは、やはりすごかった！」と最高の笑顔を見せる彼女たちを見て、泣きそうになったのはここだけの話。
最後のパスカルズの演奏を聴きながら、夜空を仰ぐ。虹丘、ここもまた楽園だと思った。
これを含めて、行ったライブは6本。
（下：虹丘で唯一撮ってUPしてもよかったシーン）
10月。
急遽行こうと決心した仙台でのライブが、台風のために中止となった。
こんなことは初めてで、若干ショックだった。
嫌なことが続いていたから、特に。
翌日の宇都宮へ無事に行けたのは、幸いだったと思う。生まれて初めての宇都宮訪問だったので、餃子は真っ先に食べた。
ライブは6本。
後半、喉の調子がおかしくなりつつあった。牛嶋神社での柳原さんを楽しんだ直後、あれよあれよと言う間に発熱。39℃にまで上がった。けれどインフルエンザではなかったらしい。溶連菌でもない。何だったんだ。
11月。
踏んだり蹴ったりは、まだ続く。
体調不良は気持ちのコンディションが影響してか長引いて、気管支炎の一歩手前まで行った。医師から入院を提案された時は、どうなるかと思った。幸い免れたけど。やがて熱は下がったが、咳がなかなか治まらなかった。
それでも行ったライブは5回。
マスク着用は続け、体調は徐々に快復。滝本さんＴシャツを着て、柳原さんを聴きに浅草に行ったり。来年早々に手伝うことになったライブのフライヤーを、滝本さんに押し付けたり。何やってるの私。何この奇行。
なんとか東北遠征に行くこともできた。これで今年の遠征は計3回。結果的には何事もなく、無事に終了。
12 月。
月が変わって、多くのことが一気に好転した。
母はがんの転移が見受けられたけれど、その小ささや高齢であることを考えて、計画的に抗がん剤治療をしている。今は基本は元気らしい。無事に年を越せそうでよかった。
行ったライブは5回。これで2019年は計54回。昨年と同じ数だった。
育った実家の転居、母の闘病など、今年はショックなことが相次いだが、最近、夫と暮らして以来17年間使ったお玉がもげたことが、“今年衝撃的だった出来事”第一位に躍り出てしまった。間に合わせで100均で買った安物だったけれど、使い勝手は良かった。おつかれさま。こんなのが一位になるくらいだから、今年は運がよかったのだと思う。
今年もライブや旅、そしてふだんの生活をたっぷりと楽しめた。これも家族や友人たち、関わってくださったみなさまのおかげ。さらに推している素敵な皆さまにも、心から御礼申し上げます。
よいお年を。
2020年もよろしくお願いします。
