熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

そこにあるから。

夫が家でギターを弾く時は、ほとんど何も考えずに弾いている。
と思っていたら、本当にそうらしい。
急いでないし、伝えようともしてこない。
ただひたすら完成に近づけて、練習している。
そこにギターと曲があるから。
それを聴くのが好きだと、最近気付いた。

何も考えずに、そこにギターがあるからただひたすら弾く。
そこに本があるから、ただひたすら読む。
そこに紙と鉛筆があるから、ただひたすら描く。

これで何かを誰かに伝えようなんて、考えていない。
それがとてもいい。

そんなふうに絵やお話を書いていた頃が、私にもあった。
それに戻れるかな。

と、考えている時点でアウトな気もする。しょぼん。