熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

目指せ、緑の手。

植物を上手に育てることのできる人のことを“緑の手”、その逆ですぐに枯らしてしまう人のことを“赤の手”と言うそうそうな。

私の母は“緑の手”の持ち主で、以前の実家のベランダはいつも緑で溢れていた。
同じベランダが並んでいてもすぐにわかるほど。
今は戸建で小さな庭があるけれど、言うまでもなく緑が繁っている。

ではその娘である私はどうか?

どうやらその時々によって異なるらしい。

前のアパートの時、思いつきでミニトマト栽培キットを買った。確か池袋西武のLOFTで、600円くらいで。水をあげて日光に当てれば、芽が出てきて育つというやつ。
それが思っていたよりも大きく育った。
やがて植木鉢の大きさが足りなくなり、大きなものや土・肥料などをホームセンターで買って来て、ベランダ栽培を始めた。
南向きの部屋だったものだから、それはもうすごかった。
古いジャガイモを植えたら、小さかったけれど、ちゃんと収穫できたほどに育った。自分、緑の天才では?!とまで思った。

けれど調子に乗ると、落とし穴があるもの。
虫にやられたりしたせいもあるだろうけど、そんなに育たなくなってしまった。根腐れもした。その頃は仕事が忙しくなって、時間が取れなくなったのも一因だったと思う。
植木鉢を減らし、その後の現住まいへの引越しの際には、土しか入っていない丸いプランター(直径30センチほど)と、母からもらって何とか生き延びていた多肉植物だけになっていた。

その多肉植物(名前を知らない)は何度も枯れそうになったものの、冬は部屋に入れたり、まめに雑草を掃除したりしたら、元気になった。そして時折小さな花を咲かせる。今年は咲かなかった。そういうものなのか私の不手際なのか、わからない。

この春、某生協から利用10週年てことでミニバラの鉢植えをいただいた。
正直もらった時は迷惑に思ってしまった。ミニバラに向かって、「君、赤の手の人間の下に来るなんて、不運だね」とまで言ったりして。
実家母にあげてしまおうかと思っていたけれど、コロナのせいで帰れていない。育てるしかない。
ネットで調べながら、えっちらおっちら世話をした。100均ではちょうどいい植木鉢が品切れで、ホームセンターへと歩いた。園芸売り場は昔、緑の手の頃に来て以来だわーなんて色々見て廻っていたところ、ふとあるものが目に入った。

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バジルの種。

そういえば、土だけ入っているプランターがあったね。それで遊べるかも。その程度のお値段。確か100円台。
さすがに放置した土だけでは何なので、ちょっと肥料なんかも買った。そして久しぶりの土いじり。数箇所に種をランダムに蒔いた。こんなもんかねぇ......と。

そしたら、こう。

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いやはや、育った育った。
蒔いた種がほとんど芽吹いたんではなかろうか。結構な量、間引いた。
(ちなみにこの横で、花の終わったミニバラも青々と繁っている)

さて。あまり放置すると葉が硬くなる。
そういえばちゃんとした摘み方を知らないぞーと思い、検索。ああ、うちには園芸用のハサミがない。それを昨日買いにまたホームセンターへ行き、帰宅後に早速“摘芯”した。下の方を残して、上の方だけ刈り取る感じ?
なんだかんだと40gくらい取れた。

さて。これをどうするかというと、ジェノベーゼソースを作った。少し昨晩のトマト煮こみに入れたけど。

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オリーブオイル、パルメザンチーズ、にんにくと、松の実は無かったんで胡桃を使った。ミキサーでやったもんだから、少なく見える。ちゃんとフードプロセッサーを買おうかな、やはり。
作業中はすんごい青臭い。
実はこの匂いはすごく苦手だった。今日はそうでもなかったけど。

それで作ったジェノベーゼのパスタ。

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昨日安かったスモークサーモンの切り落としと、余っていたアボカドと和えた。
いやん、美味しい。

しかも「少ない」と思っていたソースの量は、これを作るには多かった。あと一食分できるほどには、余った。某生協のバジルソースと合わせてしまおうかな。

これくらいで“緑の手”なんておこがましくて言えないけど、ミニバラ育ても含めて、かわいがってみましょうかね。