熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

予約。

ライブの予約ほどワクワクするものはない。
けど今回の“予約”は、どちらかというとため息がでる。

昨日の土曜日午前9時。私は近所のクリニックへ電話をかけた。
手には夫の診察券、保険証、そしてコロナワクチンの接種券。
届いたのは、その前日である金曜日。
我が自治体では、私たちの年代には接種券はまだ発送されていない。私にもまだ届いていない。早めに彼に届いたのは、仕事の関係。
届いたら、自分で予約をしなければならない。
昨日は彼は日勤だった。なら、妻である私が代理で予約を取ろうではないか。
そのクリニックは、私は現在毎月お世話になっている。一番近い病院だから、彼も当然行ったことがある。だから、“かかりつけ医”だと思っていた。

普通の診断の予約電話もなかなか掛からないのに、わりと早くかかった。こりゃー楽勝♪と思った。
この病院でのワクチン接種には、“かかりつけ”というのが条件になる。
しかし夫にとっては、“かかりつけ医”ではなかったらしい。
彼が前にかかったのは、もう3年以上前のこと。電話に出た方の話によると、「月1くらいのペースで来院されている方」が、かかりつけに該当するのこと。そりゃー、私のことだよ。なるほど。小さなクリニックだし、そのくらい厳しくしないと、通常診察が滞るのかもしれない。

意気消沈している場合ではない。接種券と一緒に送られてきた病院リストを見て、かかりつけでなくてもやってくれる病院を探した。
比較的近所のA病院に電話した。電話受付ではなく、一度本人が来院して問診を受けて、それではじめて予約が取れるとのこと。
次はB病院。7月はもう予約で一杯とのこと。

心が折れた(早い)。
途中経過を夫に連絡。この時点で一番有力なのは、A病院か(2箇所しか電話していないけど)。本人が行かなきゃいけないから、今日私にできることはもう無い。

そこで接種券と一緒に入っていた紙に気づく。集団接種会場予約。
会場を見ると、わりと近所の区民館や小中学校がある。病院よりは人が集まるわけで、夫は少し嫌がってはいたけれど、背に腹は変えられぬ。電話はもう嫌だったから、Webにログインしてみた。

甘かった。
あんなにあった集団接種会場。最初に見た時点では、一番早く取れる予約が9月だった。
愕然とした。地域を変えて(彼の勤務地に近い地域)調べてみた。そちらもたいして変わらなかった。

どうしたものかと、Webページを行ったり来たりしていた。そしたら“受付可能会場”の表記が増えていたことに気がついた。
見てみると、7月下旬に空きが一つ増えていた。
ぎゃーーーーー!予約しなきゃ!!!
慌てて登録開始する。電話番号とメアドを入力欄があり、彼の電話番号を探して(覚えていない)入力、メアドは考えて私のを入れておいた。
よし、登録!

『ご希望の時間に空きがありません。会場選択に戻って、選びなおしてください。』

あ…………逃した。ガッカリ。
電話番号を入れたり何やかんややっているうちに、他の人に持っていかれてしまったのだろう。仕方ない。
もう一度トップページに戻り、また行ったり来たり。
そしたらまた新たな会場が増えた。どこかをよく見ないまま、その会場名をクリックし、スケジュールページを見る。えっ、7月上旬! これは取りたい!
また登録ページでまごまごするのかと思ったけれど、一度入力した電話番号とメアドが生きていた。よし、このままいけーーー!!!

『登録できました。』

やったーーーーー!!!!!!

本当は彼のシフトを確認したかったけれど、そんなこと言っている場合ではなかったし、Webだと気軽にキャンセル・変更(空きがあれば)できる。
あとで調べたら、縁はないけど場所はよく知っている中学校だった。

調べると今回接種券が発送されたのは、60~64歳と、基礎疾患がある者、高齢者施設で勤務する者、保育園・幼稚園・小中学校職員、とのこと。それでもこれだけの大混雑なのか……。
これ、40~59歳向けに発送される来週は、もっとすごいかも。
2回目の予約もこんなかな。いやなだなぁ。

ちなみに私は、職域で受けることにしている。
上記クリニックで受けるか職域で受けるかで、結構悩んだ。けど、クリニックに電話しなければならないというストレスに怯えて、職域に決めた。(職域は派遣先と派遣会社との2箇所から話が来ていて、派遣先のが早かったからそちらにした)
職域も足りなくなって受付を一時中止していると聞いたけど、幸い私の1回目接種日はもう決定している。8月上旬には2回目も終わる予定。

夫の予約をしてみて知った現況。私の選択は間違ってなかったね。
ライブ予約は取れなくても「次はがんばる!」と思えるけど、こんな心折れる予約はそうそう無いなと、思い知った次第。