熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

その人の名は。

今日付けで、職場の社員さんが一人辞めた。
私はその人を知らなかった。

いや、知らなかったってことはない。
顔は知っていた。名前を存じ上げなかっただけで。

私の職場では三桁の社員が、同じフロアで働いている。名前を知らない人がいてもおかしくはない。

その人は同じ部なんだけども。


話は飛ぶけど、世の中には“ファンタジー”というジャンルがある。
漫画とか小説の話ね。その中でも“異世界転生”。
正直、私はそれを読む気にはならなかった。
だいたい似たようなシチュエーション。現世で死ぬか召還されてかで異世界に飛ばされる。その人物自身で生きていくのもあるし、その世界の人物として生まれ変わるのもある。たいていは「ゲームみたい」とか言いながら、チート能力を活かして活躍する話。
それのどこが面白いの?と思っていた。

ごめんなさい。偏見でした。
これはどのジャンルにもよるけど、“作品による”。
Twitterのプロモや、めちゃコミで無料で読めるものを読んで、私は考えを改めた。めちゃくちゃ面白い作品があるじゃんか。

最近ハマったのは、『聖女の魔力は万能です』藤小豆 (画), 橘由華(原作)。

youtu.be

元は小説なんだけど、絵も魅力的だったので、コミカライズされた方を読んでいる。
単行本を買ってしまっただよ。大人買い
内容は上記紹介動画や試し読みできるサイトがあるので、そちらでどうぞ。

この中に“ステータス”という魔法が出てくる。
魔法が当たり前に存在している世界で、“生活魔法”というジャンルがある。その生活魔法の一種で、自らのステータスが術者だけに見えるように表示される魔法とのこと。
RPGゲームを思い出しますな。

この作品だけでなく、他の漫画にも結構出てくる。しかも向かってきたモンスターのステータスも見えるものもあった。まんまRPGだよ。

これ、欲しくない?

私は欲しい。
細かい属性とかはいらない。ただ名前と自分にとっての相関が書いてあればいい。
道で会った人に「久しぶり!」と声を掛けられて、その人のことを覚えていないってこともあるでしょう。そんな時にもいいと思う。滅多に会わない親戚とか。名前や関係を忘れるって失礼だし、相手にも不快な思いさせてしまうし。
そのステータスを見ていることを、相手も含めて周囲に気取られていないといい。それがあれば、すごい便利。

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まあ、そんなことはできないわけで。

話を戻すけど、私はその社員さんの出勤最終日に、ようやっとその人の苗字を覚えることができた。
でもきっと明日には忘れてしまうかもしれない。
それはそれでいいこともあるんだろうな。たぶん。