熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

ハレの日々1。

2021年9月14日(火)

前夜から遠足を楽しみにしている子どものように落ち着かず、予想外にたっぷり眠ってしまった(どっちなんだ)。

ついにこの日がやってきた。MITSUDOMOE!! Vol.5 @南青山MANDALA
まずこの日は、原マスミさんとイシマツ。

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この組み合わせは、昨年1月に一度やっている。
けれどその時はライブスタッフのお手伝いをしていたから、実はステージはあまり観られていない。だからこの組み合わせの再演を心待ちにしていた。

何だかんだとリアルタイムの原さんはすごく久しぶり。
昨年クリスマスに行くつもりが、職場のコロナ騒動の流れで行けなかった。その後もなかなか機会が合わない。配信はいくつか観たけど。
(※あとで気がついたけど、今年2月にバースデーライブに行ってたわ)
イシマツは7月の石川さん生誕祭で観たのが直近。11日のパスカルズでもこのお二人を観てたけど、パスカルズとイシマツは似て非なるもの。
双方ともライブを楽しみにしていた。

これからの3日間の最初が原さんていうのは、すごいことだったように感じた。
初っ端から頭を両手でガッシと掴まれて、ギュッと見つめられたような集中力。もう目が離せなくなった。

Fetus's song』が最近好きなので、聴けて嬉しかった。あと初めて聴いたのは、『2月の歌』と『4月の歌』。また聴きたいし、できたらレコーディングして欲しい。早くスマホに入れて、日々聴きたい。
原さんのエレキが好き。全身全霊で弾き、歌う感じがカッコイイ。
曲が終わると、ちょっとホッとする。心地よい疲れと達成感。久しぶりだったから、私が緊張していたのかもしれない。

イシマツの前の休憩時、店内BGMを聴きながら石川さんがパーカッションを叩き出したのは、嬉しかった。ため息が出ちゃう。ほう。

イシマツは楽しい。
楽しいのだけど、少々物悲しい感じもある。生きる上で必ずある悲しみ、のようなもの。ロケット・マツさんの静謐な鍵盤と、石川さんの躍動感溢れるパーカッションと声。両端に思えるふたりがいい具合に壊れて歩み寄っていく感じが、毎回ワクワクする。
どちらも観たい。けど一度に観られるのはどちらかだけだから、ライブ中は結構忙しい。
石川さんが次から次へとオモチャを持ってくるのも好きだし、マツさんが弾く時に洩れる声が息を呑むほど好き。
ただ一つ残念だったのは、お二人のピアニカ吹きながらの客席練り歩きが無いということ。コロナ禍だもんね、仕方ない。早くマツさんの鍵盤を肩に当ててもらえる時代が戻って来て欲しい。

セッションは『326』と『ブレーメン』。どちらも好きだ~。このセレクトが心憎い。

もっともっと聴きたかったけど、ここでおしまい。まだあと2日間ある。
お店を出る際に、音友さんたちに「じゃ、また明日!」と言える幸せを噛みしめながら、家路についた。(帰りの銀座線ですごくおもしろいことがあったんだけど、割愛)


2021年9月15日(水)

この日から私は遅い夏休み。夫もシフト休みだったから、堂々と朝寝坊。
野暮用があったので少し早めに家を出た。ワクワク。

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この日の組み合わせは、2011年初夏にあった。
けれど当時の私は、「ライブは1か月に1回行けたらいい」と思っていた。下北水中ライブに行っていたから、そのライブは行かなかった。平日だったし。その後、別のライブでイシマツを観て、激しく後悔したのは言うまでもない。(腹太鼓のことを知って、後悔のあまり頭抱えた)

1日めは石川さん側に座ったのだけど、この日はマツさん側に座った。
ロケット・マツさんの弾き方、好きだなぁとしみじみ思いながら聴いていた。指先がフワフワしているように見えて、音にちゃんと質量がある。物悲しいのとコミカルさ、実はカワイイまでもが絶妙にブレンドされていてるな~と、ホクホクしながら観てしまった。
お二人がピアニカでステージ上をウロウロし始めた時、ステージを降りていらっしゃらないかな~と少し期待してしまったけど、まだまだもう少し先かな。お二人の熱い抱擁は健在で何よりでした。

6月以来の滝本さん。
『パルテノン銀座通り』から始まったの、ちょっと驚いてしまった。
『みずいろ』も最近では終りの方だったのが、3曲め。
この曲は昨年5月頃(だったけ?)に発表されて、その時はちょうど音友さんたちとチャットの最中だった。そこで一気に空気が彩られたのを感じた。だから勝手に“助けていただいた”気持ちになっていた。でもそろそろ救われたーということよりも、素直にこの曲の素敵なところを味わう段階に入ったのかもしれない。なんてことを思った。

この日のセッションもまた凄まじかった。
『サーカスの日』はボーカル・ギターは滝本さん、ピアノはマツさん、パーカッション他は石川さん。ふと昨年2月にあった、ママクリオと滝本さんのライブを思い出した。あれもいいライブだったなー、なんて。
そしたら『誰も起きてこないよ』で、ギブソンさん登場。

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ひゃーーーー。

ステージに置いてあったのはわかっていたけど。
石川さんの泣き出しそうな叫びに応えるように、マツさんの鍵盤と滝本さんのベースが唸る。滝本さんがあんなふうにベースを弾くの、あまり記憶にない。いや、たま時代の『こわれた』の間奏とかかな。とにかく激しい。

そこから一度退場されて、再びのアンコールでの『星を食べる』。
この流れがすごかった。
この10年くらいで石川さんのパーカッションが入る『星を食べる』は結構な回数聴けているけど、毎回「すごくいい!」が更新される。マツさんはアコーディオンに持ち替えて弾いていたんだけど、ニコニコされていたのも、胸が熱くなった。
1日めもそうだったけど、何よりも出演の皆さんが楽しそうなのがいい。

泣けちゃった。
こんなライブされて、正気でいられるわけがない。

でも周囲には久しぶりにお会いできた音友さんたちがいるわけで、頑張って平静を装ったり(目が赤いのは私だけじゃなかったんだけど)。

イシマツと翌日会えないのが、ひどくさみしかった。


というわけで長くなるので、続く。