熊猫日誌

熊猫の記憶の物置

行ったライブの記録

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先日3月26日、ライブ通い再開10年目に突入した。
2011年3月26日、東北の震災直後。節電モードの薄暗い下北沢を歩いて、地図を見ながらleteに向かった。心細さを乗り越えて出向いた先で、あたたかい灯かりの中で歌う滝本さんとその空間に出会えた喜びは、今も忘れられない。

その下北水中ライブは、この頃も今もメール予約のみ。チケット半券が残らない。

それからライブ通いが始まったわけだが、紙のチケットが出るライブがかなり減ってきている。電話・メール・Web予約はすごく便利だけども、少しさみしくもある。(滝本さんのMANDA-LA2での予約みたいに、メールで予約して当日半券を出してもらえるというパターンもあるけど)
30年前にライブにたくさん行っていた時代のチケット半券は、結婚前にすべて捨ててしまった。記録も残しておらず、ひどく後悔している。内容はもちろん、時期や場所すら思い出せないことも多い。

日記をつける習慣は無い。これではすべてを忘れてしまうと危惧した私は、とりあえずExcelで表を作り始めた。

2011年から始まり、今年でsheetは10枚になる。

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これで初めて行った下北水中ライブもわかるし、知久さん、イシマツ、パスカルズの初体験日もわかる。
ちなみに表の黄色いところは、夫も一緒に行ったライブ。
9/18の「ケラリーノ・サンドロヴィッチミュージック・アワー」は、知久さん目当てで行って、思いがけずにヒカシュー初体験。

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翌年、2年目。
さるフェス初参加。この夜に、5分間だけの3たま再結成があった。石川さんと初めてお話しできたのもこの日。
滝本さんは、原マスミさん、マルタさん、Jaaja双葉双一さんなど、共演が多かった。
やなさんをサンジャックで観られたのも、今思えば貴重だったと思う。

そういえば。
そのヤナグマの前日に、我が家のねこたちはやってきた。昼下がりのライブで、その時間は仔猫だけになってしまうから心配で、終わって速攻で帰ったっけ。グースカ寝てたけど。

そんな風に、紐づいて色々思い出す。
ただ並べただけなのに。記録って大事。

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そしてその翌年。2013年。
1/17から4/27まで、毎月あるはずの下北水中ライブが、2ヶ月間欠けている。これは私が行かなかったわけではなく、滝本さんが病気で休んでらしたから。(3/1のecho-U-niteは滝本さん不在で、石川さんがゲストで出演されていた)
だからこの辺りの行ったライブ件数は、他の年に比べると少ない。
見ていると、あの頃の不安が蘇る。復帰を知った時の喜びも。

4/27のライブで復帰されて、その後はまたひと月お休み。けれど西八王子アルカディアでライブがあり、私は初めてアルカディアに行った。斉藤哲也さんがサポートで入られていて、MCで斉藤さんがleteにてソロライブをやっていると知り、それで6/21の予約を取った。斉藤さんのライブ初体験のその日は雨で、CDを買ったら少しオマケしてくれたっけ……等々。芋づる式に、思い出の扉がぱかーんと全開。

行ったライブをただ並べただけ。
ただの一覧。
そして別のsheetに、ピボットテーブルで集計表を各年並べて置いている。
ただの数字。
それだけなのに、見えるもの、思い出されるものがある。
自分にしかわからないものだけど、記録をつけておいてよかったと思う。


現在、新型コロナウイルスの蔓延がのっぴきならない状況で、人が集まるライブハウスはわりと早い時期から槍玉に上がってしまっている。
店も客である私たちも最大限の注意をして来たものの、やがてライブに行っても気軽に感想を発信することが躊躇われるようになった。ライブハウス立ち入り禁止令の出た職場もある(夫のところがそう。彼は出演者でもあるのに)。
そしてついには3月下旬~4月上旬の土日の外出自粛要請が出てしまい、次々と行きたかったライブが延期・中止を余儀なくされている。延期なのはまだいいが、予算や場所の都合で中止になるものもあると聞く。
早く、一日でも早く収束して欲しい。皆が安心して音楽に身を委ねることの出来る空間を、早く返して欲しい。

今年3月~4月に行ったライブ件数は、私のこの9年間で一番の少なさになると思われる。
「あの時は大変だったねー!」と、ライブハウスで皆さんと苦笑いしながら言える日が早く来るように、心から願う。